「学校の成績は良いのに模試で点が取れない」中学生が陥る『暗記学習の罠』
こんにちは、岩崎です!
「都立桜修館中学・都立新宿高校・明大付世田谷高校 受験専門塾 セルモ目黒本部教室」の教室長を務めています。
早速ですが、中学生の学年が上がるにつれて、特に中3生になると多くなるご相談があります。
それは、「学校の定期テストでは80点以上取れていて内申点も悪くないのに、実力テストや模試になると点数が取れない」というお悩みです。
人気校や難関校を目指す生徒にとって、この「学校の成績」と「受験の実力」のズレは、絶対に乗り越えなければならない大きな壁となります。
今回は、なぜこのような現象が起きるのか、そしてどうすれば「本当の実力」が身につくのかをお話しします。
■「定期テスト」が仕掛ける暗記の罠
学校の定期テストは、基本的に「決められた範囲の知識が定着しているか」を確認するためのものです。
極端な話、試験の2週間前から教科書や学校のワークを何度も繰り返し、「出題されるパターンを丸暗記」してしまえば、ある程度の高得点が取れてしまいます。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。
ワークの答えを丸暗記して点数を取っていると、生徒本人は「自分は勉強ができている」「実力がついている」と錯覚してしまいます。これが『暗記学習の罠』です。
以前も、とにかく公式を丸暗記して数字を当てはめるやり方で点数を取れていた子は、見えないものを考える力が求められた途端に手が止まってしまうとお伝えしました。
定期テストの丸暗記は、まさにこの状態を長引かせてしまう原因になり得るのです。
実を言うと近年は、履修済みの範囲を定期テストの範囲に含め続ける学校もあります。
テスト範囲が広がっていくため生徒にとっては厄介ですが、実力をはかるという意味では良問だと言えます。
■模試や難関校入試で求められる「本当の力」とは
模試や難関校の入試問題は「考えさせる問題」の連続です。
当然、学校のワークと全く同じ問題は出ません。
問題文の聞かれ方が少し変わっていたり、複数の単元の知識を組み合わせて解かなければならなかったりします。
ここで求められるのは、「暗記したパターンを吐き出す力」ではありません。
「自分が持っている基礎知識を引っ張り出し、目の前の未知の問題にどう適用するかを論理的に考える力」です。
暗記学習に頼ってきた生徒は、問題の見た目が少し変わっただけで手が止まってしまいます。
「こんなの習っていない」「ワークに載っていなかった」となってしまうのです。
これが、定期テストは取れるのに模試で点が取れない最大の理由です。
■「暗記」から「思考」へ学習の質を転換する
では、この壁をどう突破すればよいのでしょうか。
それは、日々の学習において「わかったつもり」を許さず、「自分の言葉で説明できるか」を常に問いかけることです。
以前にも、成績が伸びる子の共通点として「ノートを書く」ことを挙げました。
ただ黒板を丸写しするのではなく、「なぜそうなるのか」「自分の言葉でどうまとめるか」を考えながらノートを作ることが、社会が求める思考力や判断力、表現力の土台になります。
「答えが合っていたから終わり」ではなく、「なぜその公式を使ったのか」「なぜ他の選択肢は違うのか」を、説明できるか試してみてください。
最初は言葉に詰まるかもしれません。
しかし、その「うーん」と悩んで自分の頭で論理を組み立てている時間こそが、本当の意味で実力がついている瞬間なのです。
■まとめ
「学校の成績が良い」ことは、日々の努力の賜物であり、大いに褒められるべき素晴らしいことです。
しかし、人気校や難関校を突破するためには、そこからもう一段階ギアを上げ、「暗記」から「思考」へと学習の質を転換していく必要があります。
「勉強時間は長いのに、なかなか模試の結果に結びつかない…」と悩んでいるなら、勉強が「作業(丸暗記)」になってしまっていないか、ノートやワークの取り組み方を見直してみてください。
学習の「質」が変われば、必ず結果はついてきますよ!